キャベツには胃腸のはたらきを高め、胃腸を健康にしてくれる働きがあるとされています。
胃腸の健康状態と腸内細菌は相互関係にあるので、胃腸の健康状態を高める事ができれば悪玉菌を減らして、痩せ菌を増やす事にも繋がります。
「キャベツを食べると痩せる」とされている理由に、この胃腸の健康状態を良くする作用も重要なポイントになります。
キャベツにはその他にも多くのダイエット効果を促進する成分があるので、詳しくチェックして行きましょう!
キャベツのダイエット効果に関係する成分と痩せる理由
キャベツがダイエットに良い、といわれる理由に、キャベツの胃腸に良いとされる成分があります。
腸内環境を改善する、すなわち腸内の善玉菌=痩せ菌を増やす、
ということは胃腸の健康と切り離して考えることはできません。
胃腸が健康でなければ、善玉菌の活躍を期待できないし、腸内環境を良くすることはできません。
キャベツの胃腸に良いといわれている成分の働きによって、腸内環境が良くなり、善玉菌(痩せ菌)の活躍が期待できるのです。
日本デザイン学会が主催する「第65回春季研究発表大会」において、キャベツダイエットを促進させるための提案が報告されましたが、キャベツのダイエット効果は近年注目されています。
キャベツに含まれる成分と効果について詳しくまとめてみました。
ビタミンU
キャベツの胃腸に良いといわれる成分のひとつがビタミンUです。
ビタミンUは胃腸薬でおなじみの「キャベジン」というのがもうひとつの呼び名ですが、こちらの方がお馴染みかもしれませんね。
ビタミンUはキャベツの他には、パセリ、レタス、ブロッコリーなどに含まれ、胃腸の粘膜の保護や、荒れた粘膜の修復を助けるといわれています。
ビタミンUは正式にはビタミンの一種ではありませんが、ビタミンのように働くことから「ビタミン様物質」とされ、抗潰瘍性因子ともいわれています。
ビタミンUの「U」は英語で潰瘍を意味する「ulcer」の頭文字をとって名付けられました。
現地で採取したキャベツのビタミンU含有率は最低値7.0 mg・kg−1~最高値66.2 mg・kg−1の範囲に分布し,平均値は28.9 mg・kg−1であった.各作期別のビタミンU含有率は7月収穫で最も高く,次いで8月,9月,10月収穫の順で低かった.
ビタミンU含有率は窒素の低栄養条件下で低く,窒素施用量の増加に伴って高まった.また,ビタミンU含有率は緩効性の有機質肥料より速効性の有機質肥料の施用で高まった.さらに,ビタミンU含有率は夏どり作型で高く秋どり作型で低い傾向にあった.また,窒素供給能の高い栽培圃場でビタミンU含有率は高かった
ビタミンBの仲間のイノシトール
キャベツにはビタミンBの仲間のひとつ、イノシトールが含まれています。
イノシトールの働きは、脂肪の代謝を活性化し、肝臓にコレステロールや中性脂肪が蓄積されるのを防ぐというもの。
私たちの体の中に存在しているものですが、不足すると脂肪肝や動脈硬化などを起こすといわれています。
各種脂肪肝にたいするイノシトール, ソルビトールの抗脂肝作用
キャベツダイエットの効果をアップさせるおすすめの食べ方
食前キャベツでダイエット
食前キャベツとは、食事の前にキャベツを小皿でひと盛り食べるだけです。
誰でも簡単に実践する事ができるキャベツダイエットです。

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酢キャベツでキャベツダイエット
同じ要領で、酢たまねぎも作れます。
酢たまねぎも痩せ菌を増やすおすすめのメニューで、我が家の食卓でも酢キャベツと供に欠かせない痩せ菌メニューとなっています。
オリゴ糖を入れると更に痩せ菌が増えるパワーがアップします!
ヨーグルト乳酸キャベツでダイエット
以前、ヨーグルト「ホエイ」でダイエット成功?ヨーグルトで痩せ菌が増えて痩せる理由とは?でご紹介しましたが、
ヨーグルトのホエイを飲むだけで痩せる!しかも美肌効果やアンチエイジングにもおすすめの神の様な液体なんです。
ヨーグルトの乳酸菌パワーはダイエットにおすすめなわけですが、ヨーグルトにキャベツを漬け込んだ「キャベツヨーグルト」も健康的で腸内フローラとダイエット効果を一緒に得られるおすすめのキャベツの食べ方です。
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キャベツダイエットの効果までの期間はどれくらい?2週間ってホント?

ダイエットというと、2~3ヶ月くらいの期間を変えて糖質制限なり、ランニングなどの有酸素運動ダイエットをするのが普通です。
キャベツダイエットも継続的に続けることが大事にはなりますが、腸内環境の変化だけで考えると約2週間で変化があるとされています。
酢キャベツダイエットや食前キャベツを食べる事で、腸内の環境をデブ菌を減らし痩せ菌を増やし『痩せ菌優位』の状態になるのですが、腸内環境の変化は実は案外早く2週間ほどで変わるので、ダイエット効果も2週間程度で少しずつ効果を感じてくる事が多いようです。
実際食前キャベツや酢キャベツダイエットを実践した、私の『食前キャベツと酢キャベツダイエットビフォーアフター実践記』も参考にしてみてください。
確かに2週間ほどの短期間で「痩せて来た」という効果を感じています。
キャベツは水溶性・不水溶性食物繊維のバランスの良さが抜群
食物繊維は肥満防止、コレステロールの抑制、血糖値上昇の抑制、便秘の改善などの効果が期待され、私たちの健康には欠かせないものです。
その食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあり、それぞれの働きは少し違っていますが、キャベツにはこの両方がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維の役割
水溶性の食物繊維は、水分で粘度が上がり、お腹の中に滞留している時間を長くして満腹感を与えます。また、腸内細菌の好むエサとなりますが、悪玉菌は過剰に増えることがなくなります。
不水溶性食物繊維の役割
不溶性の食物繊維は水分で膨らみ、腸内のいらないものを絡めとって排せつしてくれる働きがあります。また、よく噛まないと飲み込めないので咀嚼回数が増え、満腹感を得やすいともいわれています。
キャベツはダイエット以外にも凄い成分が豊富
キャベジンや食物繊維など、体にいいものがたくさん摂れるキャベツですが、キャベツの凄い成分はそれだけではなく、他にもたくさんの栄養素が含まれています。
現代では科学的に分析され、体によいとされる成分も明らかになってきていますが、古代では薬草として用いられていたこともあったとか。
古の人々もキャベツを食べると調子がよい、と経験から知っていたのかもしれませんね。
キャベツの葉4枚で1日分のビタミンCが摂取できる
キャベツの栄養素の中で特筆すべきは、豊富なビタミンC。
葉っぱ4枚で一日の必要量にもなってしまうといいます。
ビタミンCは免疫機能の働きをよくするため、風邪などの感染症の予防や症状の軽減に効果があるといわれています。
もちろん、美容効果は周知されていて、美肌効果や、疲労回復効果も期待できます。
ココに注意
抄録
(1) 野菜の部位によりVC量が異なり, キャベツでは球の内側菜より外側葉に, レタスでは成熟葉より幼若葉に, カイワレダイコンでは胚軸より子葉に, ニンジンでは髄より皮層に多かった.
(2) キャベツを線切りにして水洗すると, 細かくきざむほどVC量の減少が多く, 浸漬したほうが水洗いだけよりVC量の減少が多かった.
(3) キャベツを切断し室温に放置するとVC量が減少したが, ニンジン, ダイコン, ジャガイモ, サツマイモを切片にして放置すると総VC量が増加した.総VC量の増加はAAO活性のないイモ類で顕著であった.
(4) 市販のサラダ用切断野菜の総VC量は, 新鮮野菜に比べて細かくきざんで販売されるキャベツやニンジンで顕著に少なかった.ニンジンではデヒドロAsAの含量が多くなっていた.しかし, キュウリ, カイワレダイコン, レタス類では差がなかった.
(5) AAO活性を測定するにあたり, 他の酸化酵素の影響を少なくするよう酵素の調製方法を改良した.
(6) 野菜を切断・放置するとAAO活性が増大した.AAO活性のないイモ類を切断・放置しても活性は現れなかった.
この野菜の切断・放置, 生食調理に伴うビタミンC量およびアスコルビン酸オキシダーゼ活性の変化に書かれてある、『キャベツのビタミンCの減少』についてザックリまとめると
簡単に言うと
- キャベツは、切断し室温に放置するとビタミンCが減少する
- 市販のサラダ用裁断野菜の場合、他の野菜に比べてキャベツのビタミンCの総量が顕著に少なかった

そうする事で、キャベツの断面が痛まないだけでなく、ビタミンCの減少を防ぐ事が出来ます。
ビタミンK
キャベツには脂溶性ビタミンの一種、ビタミンKも含まれています。
ビタミンKは血液凝固と深い関連性があることがわかっています。
そのため、荒れた胃の粘膜からの出血を抑える効果があるそうです。
骨粗しょう症や動脈硬化にも効果が認められているほか、体内でのコラーゲン生成にも関わっているといわれています。
まとめ
体に良い栄養がたくさん詰まったキャベツは、春夏秋冬季節を問わず一年中手に入りやすく、くせのない食べやすい味で、生でも煮ても炒めても美味しく食べられる野菜の優等生。
いつも冷蔵庫に入れておきたい野菜のひとつです。ダイエットでは、カロリーが少なく、栄養が豊富な食べ物を摂るのが鉄則。
ヘルシーなダイエットには欠かせない食材です。ぜひキャベツを毎日の食事に取り入れて、健康的なダイエットライフを送りましょう!